2018年4月12日木曜日

ライン・ミキサー MIX0401 はんだ付け完了

回路図

基板図

仮想GNDのデカップリング用の電解コンデンサはGND側のC13だけで済まそうと思っていましたが、ブレッドボードで実験すると発振することがあったのでVCC側のC12も追加しました。また、出力バッファーのIC2Bの出力に100ΩのR12を入れて発振対策をしました。

テスト用ブレッドボード配線図


470ΩのRと0.1uFのCを負荷として入れています。

部品面

はんだ面

仮接続

ケース内配線図

性能測定


4ch入力 MIX


IN1: PCM5102Aファンクションジェネレータ 1kHz 約500mVp-p
IN2: AD9833ファンクションジェネレータ 2kHz 約500mVp-p
IN3: TASCAM US-144MKII/WaveGene Lch 3kHz 約500mVp-p
IN4: TASCAM US-144MKII/WaveGene Rch 4kHz 約500mVp-p
出力負荷無し
POTはすべて中点あたりに設定

LTSpiceのシミュレーション

オシロで測定

各chの位相がずれているためか、合成波形はシミュレーションとは異なる結果になりました。

周波数特性


AD9833ファンクションジェネレータで周波数を変えて入出力の振幅を測定しました。

負荷RL=1kΩ、入力はIN1、入力POTは中点あたりに設定し、1kHzで増幅率Av=2になるように出力POTを調整。


Av=6dBとして-3dBのポイントは2.5Hz~150kHz程度になっています。

測定データ

F(Hz) IN(mVp-p) OUT(mVp-p) Av Av(dB)
1 520 320 0.615384615 -4.217067306
2 520 640 1.230769231 1.803532607
3 520 800 1.538461538 3.741732867
4 520 840 1.615384615 4.165518849
5 520 900 1.730769231 4.764783316
6 520 920 1.769230769 4.955689674
7 520 940 1.807692308 5.142490199
8 520 960 1.846153846 5.325357788
9 520 960 1.846153846 5.325357788
10 520 960 1.846153846 5.325357788
20 520 980 1.884615385 5.504454641
30 520 980 1.884615385 5.504454641
1000 520 1000 1.923076923 5.679933127
10000 500 980 1.96 5.845121427
20000 500 980 1.96 5.845121427
30000 500 960 1.92 5.666024574
40000 500 940 1.88 5.483156985
50000 480 920 1.916666667 5.650931799
60000 500 880 1.76 4.910253356
70000 460 880 1.913043478 5.634496809
80000 460 840 1.826086957 5.230429088
90000 460 800 1.739130435 4.806643106
100000 460 800 1.739130435 4.806643106
200000 380 520 1.368421053 2.72439494
300000 280 320 1.142857143 1.15983894
400000 232 208 0.896551724 -0.948492999
500000 200 152 0.76 -2.383728154

ステップ応答


矩形波だけのファンクションジェネレータで1Vp-pの矩形波を出力し、IN1に入力、入力POTを最大に設定し、出力POTを増幅率Av=2になるように調節。負荷抵抗RL=1kΩ。


RiseTime: 920ns
FallTime: 2.120us

入力POTを中点あたりに設定し、出力POTを増幅率Av=2になるように調節。


RiseTime: 1.600us
FallTime: 2.080us

入力POTで減衰させず、AMP部の増幅率を下げた方が立ち上がりは速くなっています。立ち下りはどちらもあまり変わりません。おもにACカップリングによる波形のなまりだと思います。

歪率


PCM5102Aファンクションジェネレータで1kHz/1Vp-pのサイン波を出力してIN1に入力。入力POTは中点あたりで、増幅率Av=1になるように出力POTを調節。負荷抵抗RL=1kΩ。

USBオーディオ・インターフェイス(TASCAM US144MKII)に入力して、WaveSpectraで測定しました。

IN1

OUT

出力はノイズが多くなり、2次、3次以上の高調波歪はノイズに埋もれています。

- THD THD+N
IN1 0.04085% 0.07259%
OUT 0.07092% 0.17718%

Guthub:
https://github.com/ryood/MIX0401

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