2016年7月22日金曜日

タンタル電解コンデンサとアルミ電解コンデンサの比較

aitendoで4.7uFのタンタルコンデンサを仕入れたので、LCRメータのDE-5000で特性を見てみた。

比較したのは


Tantal aitenod 4.7uF 35V
Pana Panasonic M 4.7uF 50V 85℃
MPP Rubycon メタライズドポリプロピレン 4.7uF 250V


左から、タンタル電解、アルミ電解、フィルム(メタライズド・ポリプロピレン)

容量(uF)



周波数(Hz) Tantal1 Tantal2 Pana1 Pana2 MPP1 MPP2
100 4.866 4.827 4.784 4.714 4.72 4.72
120 4.85 4.814 4.77 4.7 4.717 4.718
1000 4.783 4.753 4.57 4.433 4.717 4.717
10000 4.661 4.646 4.264 4.117 4.716 4.716
100000 2.78 2.8 3.62 3.53 4.64 4.76


10kHzまではタンタルの方がアルミより良いが100kHzになると逆転。

Tanδ



周波数(Hz) Tantal1 Tantal2 Pana1 Pana2 MPP1 MPP2
100 0.023 0.026 0.018 0.024 0 0
120 0.023 0.027 0.02 0.028 0 0
1000 0.072 0.116 0.063 0.069 0 0
10000 0.615 1.074 0.255 0.254 0.001 0
100000 3.37 6.17 1.876 1.854 0.082 0.085


誘電正接はアルミ電解の方が良い

ESR(Ω)



周波数(Hz) Tantal1 Tantal2 Pana1 Pana2 MPP1 MPP2
100 7.5 8.7 6 8.3 0.1 0.1
120 6.3 7.5 5.8 7.9 0 0.1
1000 2.41 3.9 2.21 2.49 0 0
10000 2.1 3.67 0.95 0.88 0 0
100000 1.92 3.51 0.82 0.83 0.02 0.02


ESRは1kHzぐらいまではタンタルとアルミが同程度だが、10kHz以上ではアルミの方が良い。

タンタルはスペック的にはあんまりよくないという印象。

サイズが小さいのと温度特性が良い(らしい)のがメリットだが、デカップリングコンデンサと使ってショートした時を考えると電源にヒューズかポリスイッチを入れないといけないのでどうだかな~。

まあ、一回は使ってみようか。

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