2017年8月11日金曜日

可変電流源 AD9833ファンクションジェネレータでOPAMPを評価

AD9833ファンクションジェネレータで、GNDより正側の単電源波形を出せるようになったので可変電流源に使うOPAMPを再評価してみた。


可変電流源の構想」でテストした時は、低電圧フルスイングのNJM2732とAD8532、OPA2134が0V~2Vでほぼ正常だっが、改めて測定してみると周波数が100kHzぐらいになると差が出てきた。

2mA出力するつもりで測定


AD9833FGから2Vp-pのサイン波を出力して、可変電流源に入力。

電圧→電流変換の比率は1V→1mAとしていて、負荷抵抗に1kΩのRを入れて入力電圧と出力電圧が同じになるようにした。

シミュレーションでは2mAが上限だったので、2Vp-p、100kHzのサイン波を入力してようすを見てみた。←出力も2Vp-pになる。

OPA2134

ch1:入力 ch2:可変電流源の出力

NJM2732

AD8532

※いつもはオシロのメモリを10Mにしていますが、今回は見やすいようにメモリを10Kに設定しています。なので、波形の線がいつもより細く表示されています。

比較するとOPA2134は出力波形に振動があり、NJM2732は100kHzだと追随できていない感じだ。AD8532は多少くずれがあるが比較的きれい。

【異常系】3mA出力


シミュレーションでやった通り、2mAが上限だが、3Vp-pを入力して3mA出力できるかどうかも見てみた。2mA出力の時と同じく負荷は1kΩなので、シミュレーション以上の力があれば出力も3Vp-pになる。

OPA2134

ch1:入力 ch2:可変電流源の出力

NJM2732

AD8532 

こういう悪条件ではOPA2134はひどい結果になり、AD8532もおかしな挙動をする。比較的NJM2732はましだが、2mAの時の結果が良くない。

AD8532を使ってみる。


シミュレーションの上限の2mAの結果が良かったので、AD8532を使ってみることにする。電源電圧が2.7V~6Vとなっているので注意が必要。

2mAでは波形の崩れがでたが、少し入力電圧を下げて1.8V入力(1.8mA出力)にすると


100kHzの電圧→電流変換でこれぐらいなら、音源製作の実験用としてはまずまずだと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿