フロントパネルの穴あけ加工をして完成!
特性を測定してみた。
OPAMPを2個挿せるので、一つはTDA1308、もう一つはOPA2134にした。OPA2134は仕様では電源電圧は±2.5Vとなっているので、単3×3の4.5Vの分圧では一応仕様外になる。
まともなヘッドホンをつないで壊したらいやなので、負荷にはダイソーで買ってきたイヤホンをつないで測定した。
DCオフセット
出力にACカップリング用のCを入れていないので波形にDCオフセットが出ていないか見てみた。TDA1308
ch1:iPadからの出力 ch2:ヘッドホンアンプからの出力
(1)V: 11.34mv
(2)V: -4.684mv
V:は電圧の中間値
OPA2134
(1)V: 9.447mv
(2)V: 2.263mv
どちらも入力の方がずれてるので問題ないかな?
歪率
iPad3のアプリのFunction Generatorで1kHzのSin波を約1Vp-pになるように出力し、今回製作したヘッドホンアンプを通して、こちらも1Vp-pになるようにボリュームを調節してAudio I/F(TASCAM US-144MKII)に入力して、WindowsのWaveSpectraで測定した。入力(iPadからの出力)
THD: 0.03121%
THD+N: 0.05850%
RMS: -7.05dB
無負荷(イヤホンをつながない)
TDA1308THD: 0.03073%
THD+N: 0.07241%
RMS: -7.05dB
OPA2134
THD: 0.03088%
THD+N: 0.05986%
RMS: -7.00dB
歪はほとんど変わらないが、ノイズレベルはOPA2134の方がかなり低いようだ。RMSが0.05dBぐらい違うが、非反転増幅回路の定数のRの誤差だとかそんなもんだと思う。
負荷あり(イヤホンを接続)
TDA1308THD: 0.04753%
THD+N: 0.14744%
RMS: -7.18dB
OPA2134
THD: 0.02924%
THD+N: 0.05429%
RMS: -7.05dB
イヤホンをつなぐと歪率もかなり差が出る。やっぱOPA2134は優秀ですなあ。
ステップ応答
矩形波だけのファンクションジェネレーターを作ったのでステップ応答を見てみた。負荷なし(イヤホンをつながない)
TDA1308
ch1:入力 ch2:出力
Rise Time: 190.0ns
OPA2134
RT:130.0ns
OPA2134は相当振動が出ている。立ち上がりの速度はOPA2134の方が若干速いようだ。
負荷あり(イヤホンを接続)
TDA1308Rise Time: 210.0ns
OPA2134
Rise Time: 130.0ns
イヤホンを繋いでも傾向は変わらない。横軸は500ns/divで振動の周波数は800ns程度なので、逆数をとって1.25MHz程度になる。完全に可聴帯域外なのでこの振動は無視してかまわないのかなあ?
可聴帯域の20kHzはこの縮尺だと100マスになる。
インパルス応答
これも矩形波だけのファンクションジェネレーターから出力した。16MHz駆動でPWMの最小のパルス幅で矩形波を出力している。
負荷なし(イヤホンをつながない)
TDA1308Delay(Rising Edge): 120.0ns
Delay(Falling Edge): 40.0ns
↑逆かも?
OPA2134
Delay(Rising Edge): 260.0ns
Delay(Falling Edge): 650.0ns
ぱっと見の波形だとOPA2134の方が相当ひどいんだが。TDA1308の方は暴れがほとんどない。
負荷あり(イヤホンを接続)
TDA1308Delay(Rising Edge): 120.0ns
Delay(Falling Edge): 50.0ns
OPA2134
Delay(Rising Edge): 240.0ns
Delay(Falling Edge): 60.0ns
聴いた感じ
今日は耳がつかれているのでちゃんとした聴き比べはできないが、POPSだとどっちで聴いてもぜんぜんわからない(^q^;スマホ直と比べると低音の出方が違うのでわかるが、OPAMPの品種の差はかなり気合を入れてやらないとわからないかもしれない。
メモ:
耳で聞いてわかるレベルのノイズを拾うみたいだ。Rの値が高すぎたかな?プラグの接触不良かどうか不明だが。<追記:2016.02.03>どうやらスマホ(huawei p8lite)が出してるノイズのようです。</追記>ケースにアースをとったほうがいいか?アルミとプラの筐体だしどうしたらいいんだろう(^q^;
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