電子工作の例会で自作シンセのデモをするために、持ち運び用のユーロラック・ケースを製作しました。
コンパクトにするためHP84、1段です。最小限のモジュールしか積めません。堅牢性を確保するため、15㎜厚の合板を使用し、操作パネル面には蓋を設けました。
使用部材
ケース
品名 | メーカー | 型番等 | 個数 |
---|---|---|---|
フロントレール | タカチ | FFR-43N | 2 |
バーナット | タカチ | BN43-M3 | 2 |
ラワン合板 | 450x300x15 | 2 | |
ラワン合板 | 910x450x2.5 | 1 | |
鬼目ナットM4 | 4 | ||
鬼目ナットM3 | 6 | ||
取っ手 | ギターケース補修用 | 1 | |
パッチン錠 | トラスコ | P-24 | 4 |
ワトコオイル | ワトコ | ナチュラル 200mL | 1 |
ケースの部材費は1万円弱です。
電源
品名 | メーカー | 型番等 | 個数 |
---|---|---|---|
ERK_PSU | 自作 | 1 | |
ERK_PSU_EXT | 自作 | 2 | |
トロイダルトランス | RS-PRO | 2x15VAC/30VA 671-9072 | 1 |
トランス保護シート | RS-PRO | 671-9214 | 2 |
トランス取付金具 | RS-PRO | 671-9208 | 1 |
鬼目ナット M6 | 1 | ||
トラスねじ M6x40mm | 1 |
フロントパネル
品名 | メーカー | 型番等 | 個数 |
---|---|---|---|
Eurorackパネル | 自作 | 5HP | 1 |
AC100V用白色LED | OptoSupply | OSWW425111A-PPW | 1 |
トグル・スイッチ 2P | ミヤマ | MS-500-K-B | 1 |
ミニ・ヒューズ・ケース | 1 | ||
ミニ・ヒューズ | 125V/0.5A | 1 | |
ケーブル中継カプラー | エーモン | 250型 | 1 |
ケース
レールはタカチFFR-43Nを使用ました。84HPです。バーナットはねじ穴がM3のものにします。木材はラワン合板15mm厚です。450mmX300mmのものを2枚使用しました。
木工用ボンドで組み立てます。コーナークランプを使用していますが、圧がかからないので直角出しのガイドの役目です。同時にハタガネを使って圧を掛けました。木工用ボンドは接着時に圧をかけないと強度が得られません。
底板を接着する前にトランス固定用の鬼目ナットを打ち込みます。使用したのは六角ナットで木材にねじ込むタイプです。トランス固定用のねじはM6 40mmのトラスねじを使用しました。
板が厚すぎてFFR-43N付属のビスが届きませんでした9mmの皿取錐でダボ穴を開けました。
本体上部を接着する際は、フロントレールにブランクパネルなどを取り付けガイドにします。
本体下部は、コーナークランプで直角を出します。木材のみだと直角の’精度が出せず、後で組み合わせたときにはまらなかったり、ずれたりして困ることになります。
本体上部と下部は分解できるようにM5の鬼目ナットとトラスねじを使用しました。
蓋の木枠に2.5mm厚の合板を接着します。
電源基板は3mmのタッピングビスとM3/5mm高の中空スペーサで板に取り付けました。
全体に紙やすりで研磨、面取りしたあと、ワトコ・オイル ナチュラルの2度塗りです。200ml缶で足りました。見栄え的にはニスを使いたかったのですが、時間がなく失敗したくなかったのでワトコです。ワトコは初心者にやさしい。
本体下部に取り付けたトランスと、レールに取り付けた電源パネル間の電線を中継カプラーで分離できるようにしました。車載で使われる250型です。
取っ手とパッチン錠を取り付け
電源はERK-PSU。±12V/+5V出力です。トランスはRS-PROの2x15VAC/30VA(RS品番671-9072)です。+5Vは1A、±12Vは600mA出力できます(+5Vと+12Vの合計は1A以下)。84HPなので十分な容量でしょう。
回路図
電源周りの配線
・15㎜厚は厚すぎたかも。12㎜厚でも良さそう。
・パッチン錠の位置決めが難しい。少しガタついてしまった。
・電源パネルはアクリルだと柔らかすぎて扱いづらい。
・次回塗装はニスにしたい。