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2020年8月11日火曜日

Tr_VBE_AD2: トランジスタをVBEで選別(Analog Discovery 2利用)

TrのVBEのマッチングを取るために、ブレッドボードとテスタを使ってVBEを測定していましたが、Analog Discovery 2のLogger機能を使って測定するアダプタを製作しました。

回路図

JFET(Q2)と多回転可変抵抗(RV1)を使って定電流源とし、測定対象のTr(Q1)のエミッタ電流を一定に保っています。

測定対象のTr(Q1)のベースバイアスはVCC(+5V)をR1とR2で分圧して2Vを与えます。

Analog Discovery 2への接続は、

  • 電源(VCC/GND)
  • VB(ch1+)とVE(ch1-)を差動入力しVBEを測定します。
  • R3(100Ω)の両端電圧(ch2+/ch2-)を測定してエミッタ電流を求めます。

基板図

Analog Discovery 2への接続は基板の配線が煩雑になるので、コネクタ直ではなくハーネスを製作して接続することにしました。

部品面

ハンダ面

ハーネスの製作


QIコネクタを2枚接着しました。接着時の固定には「居酒屋ガレージ日記」さんの「異形のハンダ補助ツール」を使いました。シンプルなだけに色々な用途に使えて便利です。

Analog Discovery 2による測定

測定対象: 2SC1815Y

Loggerによる測定

素手でTrを摘んでピンソケットに挿入したので、体温の影響により挿入時にはVBEが低くなっています。時間とともに徐々にVBEが上昇。BJTのVBEは負の温度特性を持っているためです。

1~2mVのバラツキで選別したいので数mVも誤差があっては大変です。やはり熱には十分注意しないといけませんが、Loggerを使うと時系列でようすが観察できるので有用だと思います。

Scopeによる測定

Scope(オシロスコープ機能)で同じ回路を測定すると、Loggerとは測定値が異なりました。

Voltmeter(電圧計機能)はLoggerと同じ値でした。

テスタ(OWON B35)で測定すると、VBE=654[mV]、R3の両端の電圧=100.8[mV]だったのでおそらくScopeでの測定値のほうが正しいと思います。

正確に測定するにはAnalog Discovery 2キャリブレーションする必要がありそうですが、VBEの選別には相対値がわかれば良いのでひとまずこのままでも。。。


2018年6月28日木曜日

トランジスタをVbeで選別 その3 JFETで組んで見る。

この間飲みながら書いた記事は結構支離滅裂ですが(^q^;定電流源にバイポーラ・トランジスタを使うよりJFETを使った方が部品数が少なく済み、電源も単電源で測定できそうです。

回路図

Q1は検査対象のNPNトランジスタ(2SC1815)です。

R4は10kΩのトリムで10Ω~10kΩでパラメータ分析しています。R3は電流値を検出するためのシャント抵抗です。

Q1の各端子の電位

Q1のベース・バイアスV(vb)はVCCをR1、R2で分圧して2Vにしています。シミュレーションでは少し低い値になっています。

Q1のエミッタ電位V(ve)は測定するV(vb)からVbe分電圧降下した値になっています。エミッタ(≒コレクタ)に流す電流によって変化しています。

エミッタ電流

N-ch JFET J1の特性によりますが、10kΩトリムのR4の設定値によって100uA(縦軸の0.0001)程度~1mA(縦軸の0.001)程度ぐらいはエミッタ電流を変化させられそうです。

Visでエミッタ電流を測定

R3に流れる電流はQ1のエミッタ電流と同じなので、V(vis)の電位を測定すれば、エミッタ電流Ieは Ie = V(vis) / R3(=100Ω) で測定できます。

実験


ブレッドボード配線図

測定手順


1. 電源電圧が+9V前後なのをチェック
2. A点が2V前後なのをチェック
3. B-C点の電圧Vbc、エミッタ電流Ieとして、Vbc = Ie * 100 と換算して流したいエミッタ電流になるようにトリムR4を調節する。100uA流したい場合は10mV。1mA流したい場合は100mV。
4. ブレッドボード図の「VMeter」のようにテスタをあててVbeを測定する。

エミッタ電流とVbeの関係の実験


トリムR4を調整して、エミッタ電流を変えてVbeを測定しました。


エミッタ電流Ieが多いほど、ベース・エミッタ電圧Vbeが高くなっていて、変化も大きいです。

トリムの調節が難しいので、多回転タイプのトリムのほうがいいかもしれません。

温度とVbeの関係の実験



テスターでVbe、HDC1000不快指数計で室温をロギングしました。どちらも測定間隔は0.5sですが同期はとれていません。

エアコンを入れたり切ったりして室温を変えました。



※Vbeのグラフの縦軸は反転してあります

横軸の0~8000あたりを見ると室温はが29℃~30℃で1℃程度上昇していて、Vbeは574mV~570mVで4mV程度の下降になっています。-4mV/℃程度です。

また、横軸の8000以降では室温が1.5℃程度に下がっていますが、Vbeは2mV程度の上昇です。

これらは室温が変わってもトランジスタの中の接合温度は変化しにくいためだと思います。

テスト測定


室温: 26.42℃~26.64℃
電源電圧: 8.96V
Vb: 1.931V
Vis:10.01mV


横軸の単位は0.5sなので、30s程度待って読み取れば十分そうです。

2018年6月25日月曜日

トランジスタをVbeで選別 その2

トランジスタのマッチングはかなりシビアな問題です。流す電流や温度によって測定値がコロコロ変わります。

同じ条件でマッチングが取れていたらOKだと思いますが、その条件を確定するのが難しい。

温度は室温で測定するとして、電流値を目で見てわかるようにすることを考えました。

コレクタ≒エミッタ電流



実験中のTLF01を想定して、電源(VCC)は9Vとし、ベースに加える電圧(Vb)は2Vとしました。

回路図のVbとVeの差分がVbeです。I1は電流源で「何があってもこの電流しか流さん」という役目をになってます。

I1の電流値を1uA~1mAにしてパラメータ解析しました。


流す電流によって620mV~420mVまで変わります。

トランジスタの温度係数は2mV/℃の係数があるので、こんなにバラツキがあっては選別が困難です。

選別にはコレクタ→エミッタの電流値を確定する必要があります。

JFETの定電流源にしてみる


Vbの電圧をR1とR2の分圧で2Vにし、定電流源をJ1とR4にしました。


R4の値を変えるとJ1のドレイン-ソースに流れる電流が変わるので電流値を可変できます。


R4の値を500Ω~10kΩにすると、Q1のエミッタ電流(Ie(QA1))はおおよそ50uA~750uAになりました。

1mVの精度でトランジスタを選別するのはむずかしいですが、同じ電流を流し続けられればできるかな(@@?

メモ

J1まわりの定電流源の電流値はR4の両端の電圧を測ればできそう?

2018年6月13日水曜日

トランジスタをVbeで選別

トランジスタのhFE、Vbeの測定にAVRトランジスタテスターを使っていましたが、精度が不明です。測定しなおすと値がまるで違ったりします。

測定時間もそこそこ長くかかります。

定電流源を使ったVbeの測定


「達人と作るアナログシンセサイザー自作入門」で紹介されているVbeの測定方法を試しました。



シミュレーション回路図


Q2が検査対象のNPNトランジスタです。

OPAMP U1とNPNトランジスタQ1周りの定電流源を使ってQ2のエミッタ電流を引っ張ります。Q2のエミッタ電流は100uAになるように定数を決めています。

OPAMP U1はVrefとVe1が等しくなるように働きます。

各部の電位

定電流源の出力電流I(R1)は0.1mA(100uA)になっています。

V(out) - GND間の電圧を測定すればQ2のベース・エミッタ電圧が計測できます。

ブレッドボード配線図


Q1: 2SC1815GR
U1: TL072

トランジスタのVbeは2mV/℃の温度計数があるので、測定時には作業用手袋をしてピンセットを使って熱が伝わらないようにしました。マスクも着用(^q^;


電源はヘッドホンアンプ用に作った±9V安定化電源を使用しました。

実験結果


室温: 25.7℃~25.2℃
電源電圧: +8.95V / -9.05V

Vc1 -1.617V
Vb1 -3.518V
Ve1 -4.102V
U1+ -4.101V

2SC1815GR 80本を測定。

測定時にVbeの値が徐々に大きくなるので変化がゆるくなるタイミングで計測しました。

Vbe(mV) 個数
573 1
574 0
575 1
576 0
577 16
578 34
579 26
580 9
581 0
582 2
583 0
584 2
585 2
586 0
587 1

選別後何本か測定しなおしましたが、誤差1mV程度で収まっているようです。

2016年3月10日木曜日

aitendo AVRトランジスタテスターキット組み立て(メモ)

AVRトランジスタテスターキットを組み立てたのでメモ


クリスタルは8MHzのものがついていたが、後で差し替え出来るようにピンソケット(SIPソケット)を使って実装しておいた。


電源系だけテスターでチェックしてファームウェアをATMega328Pに書き込んで動作(^q^/

マニュアルはよく読んでいないが、1、2、3と書いてあるところにTrを挿せば勝手にチェックしてくれるようだ。

AVRのFuse Bitをいじっていないので内蔵8MHzで動作していると思う。

ファームウェア


https://www.mikrocontroller.net/svnbrowser/transistortester/

/Software/trunk/mega328にあるTransistorTester.hexとTransistorTester.eep

マニュアル(英語)


http://www.mikrocontroller.net/articles/AVR_Transistortester#Downloads_.28english.29