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2017年5月15日月曜日

OverDirve TS-OD1の設計

いつも適当な名前を付けていて後で呼び方に困っているので、今回は名前をつけてみた。その名も「TS-OD1」(^q^;

TubeScreamerを基本に、
ベースマシンで使いやすいように定数を多少変更。
対称ダイオードと非対称ダイオードをジャンパで切り替え可。
回路図

D3のダイオードをピンソケットで実装し、ダイオードを挿すかジャンパ線を挿すかで歪み方を切り替える。R1、R8、C4もピンソケットで実装するつもり。R1は入力レベル調整、R8、C4でクリッピング回路の増幅率(歪み方)と周波数特性を変えられる。

仮想GNDはオリジナルのように単にRで分圧しているだけ。

LTSpiceでシミュレーション


シミュレーション回路図

過渡解析

100Hz 1Vp-pのノコギリ波を入力して過渡解析した。Driveの値を変化させている。


AC解析

オリジナルに比べると、低域の減衰が少ない。

全体をブレッドボードで実験


電源部を含めて全体をつないでブレッドボードで実験してみた。

ブレッドボード配線図


9V電池を電源にしてみた。

出力波形


シミュレーションと同じように約1Vp-pのノコギリ波を入力してDrive POTを回して出力波形を測定してみた。

電源電圧:9.53V
電源電流:4.37mA

Level POT:最大
Tone POT:90%程度

Drive 20%程度

Drive 50%程度

Drive 80%程度

Drive 100%程度

メモ:


測定時は回路図にあるR15の10kΩとは別に、負荷抵抗として10kΩのRをつないでいる。

2017年5月14日日曜日

ProCo RATとOD-1をシミュレーションしてみる。

ProCo RATのDrive部


シミュレーション回路図

TubeScreamerに比べるとOPAMP周りの増幅回路にダイオードを入れるのではなく、コンデンサ入りの非反転増幅回路で味付けをした後に互い違いに入れたダイオードでクリッピングしているようだ。

過渡解析

TubeScreamerに比べると歪み方がガチガチで、おそらくこのタイプの方が効果はわかりやすいと思う。

AC解析

上が非反転増幅回路からの出力、下がダイオードでクリッピングしたあとの出力で、音色はクリッピングする前にほぼ決まっている。

ProCo RATのトーン部


シミュレーション回路図

過渡解析

AC解析

Toneは(R1+R2)/C1の一次LPFのRの定数で決めている。出力段がJ-FETなので味つけになってるのかどうか。

OD-1の出力部


OD-1のDrive部は定数が若干異なりますがTubeScreamerとほとんど一緒です。

シミュレーション回路図

OD-1にはToneの調整ができず、出力レベルのみ。U1あたりは1倍の反転増幅回路回路に1次LPFがくっついたもの。出力段のTrは2SC732GRというタイプらしい。

過渡解析

AC解析

2017年5月13日土曜日

Tube ScreamerのTone回路を実験してみる

Tube ScreamerのTone回路とLevel調節&バッファ回路をシミュレーションしてみた。

シミュレーション回路図

入力はDrive回路からの出力で、4.5Vの仮想GNDを基準とした波形になる。

Toneと書いてあるあたりのR9/R10のPOTでToneを調整し、Volumeと書いてあるあたりのR14/R15のPOTで出力振幅を調節。Q2のNPN Trのエミッタフォロワで出力を強化し、C9/R19でACカップリングして、DC成分を除去して波形をGNDレベルに戻している。

AC解析

AC解析を見ると、Toneのツマミの位置で1kHzあたりを持ちげる効果があるようだ。

過渡解析(ノコギリ波)

100Hzのノコギリ波を入力して過渡解析してみた。ノコギリ波がなまる(緑色)~エッジが強調(マゼンタ)まで波形が変化している。

Tone部の回路のシミュレーション


Toneと書いてあるあたりの回路構成は今まで見たことがないので、単体でシミュレーションしてみた。

シミュレーション回路図

OUT1、OUT2はPOTを左右にいっぱいに回した状態、OUT3はAC解析を見ながら中間値として値を決めた。

AC解析

ここの回路はHi-Passというか高域を持ち上げる回路として働いているようだ。

反転端子、非反転端子がバーチャル・ショートしているとしてノード間のインピーダンスを計算すれば、理屈でもわかりそうなもんだが、頭がこんがらがってよくわからない(^q^;

こういう回路で高域を持ち上げられると覚えてしまったほうがよさそうなきがする。

ここの回路でハイ上げの効果があって、元のシミュレーション回路図のR7/C5がFc≒724Hzの一次LPFなので、ハイ上げ回路と合わさって1kHzあたりを持ち上げるTone回路になっているんだと思う。

ブレッドボードで実験


C5,C7は手持ちの関係で0.33uFのフィルムコンにした。

OPAMP: NJM4580D
NPN: 2SC1814Y
電源: 5V安定化電源×2

20kΩのPOTの手持ちがなくて、10kΩ/BのPOTを使った。ここのPOTの値は周波数特性に絡むのであんまり適当な値を使えない。一応手持ちにある50kΩと10kΩでシミュレーションしてみると、10kΩの方が良さそうだった。



自作のファンクションジェネレータで100Hz/1Vp-pのノコギリ波を入力してToneのツマミを回して出力を見てみた。Volumeは最大。

ツマミを左いっぱい

ch1:入力 ch2:出力

入力は+5Vあたりを中心に振幅、出力はGNDを中心に振幅している。

ツマミを中点ぐらい

ツマミを右いっぱい

シミュレーションと似たような出力結果になっていると思う。

メモ:

OPAMPを使ったアクティブ・フィルタとバッファ回路を使えば似たような特性の回路は作れそうだが、なかなかアーティスティックな回路だと思った。

おそらくシミュレーター(や、ブレッドボードも?)がなかった時代に紙と鉛筆で計算してこういう回路を作っていたのだろうかと思うと感慨深いです。

敬意を表して、ディスクリートでやっているところはディスクリートで組んでみようと思います。

Tube ScreamerのDrive回路を実験してみる(修正)

前回のオシロの測定値がおかしかったので計り直してみた。入力レベルが大きいとすぐにダイオードが飽和してガッチリ歪んでしまうので、出力側のプローブのx10とx1の切り替えを間違えていたのが原因だと思う。

測定条件は同じだが、出力レベルが小さいのでオシロの機能で20MHzにアナログ帯域制限し、メモリも1kにしてノイズを除去してみた。

Tube Screamer風(対称ダイオード)


R5:10kΩ

ch1:入力 ch2:出力

R5:47kΩ

R5:100kΩ

R5:220kΩ

R5:330kΩ

R5:470kΩ

OD-1風(非対称ダイオード)


R5:10kΩ

R5:47kΩ

R5:100kΩ

R5:220kΩ

R5:330kΩ

R5:470kΩ

シミュレーションより若干振幅が大きいが、まあこんなもんだと思う。

2017年5月10日水曜日

Tube ScreamerのDrive回路を実験してみる

1Vp-pのSine波を入れるようにしてLTSpiceでシミュレーションし直してみた。

シミュレーション回路図

入力に220kΩのRを入れて10k / (220k + 10k) = 1 / 23に減衰させた。電源回路も簡略化。

過渡解析

AC解析

ブレッドボードで実験


ブレッドボード配線図


※画像はDiodeを2個直列に入れて、OD-1風にしています。

OPAMP: NJM4580
NPN Tr: 2SC1814
D: 1N4148

電源: 5V安定化電源×2

入力は自作のファンクションジェネレータ+4次バタワースMFB LPFから100Hz 1Vp-pのサイン波。

Driveを決めるR5(Rdrive)の値を、10kΩ、47kΩ、100kΩ、220kΩ、330kΩ、470kΩにして出力を見てみた。

R5:10kΩ

※縦軸の縮尺が異なります。

R5:47kΩ

R5:100kΩ

R5:220kΩ

R5:330kΩ

R5:470kΩ

シミュレーションと似たような歪み方をしていると思う。シミュレーションだと1Vp-pの入力で60mVp-p程度の出力になっているが、ブレッドボードの実験だと600mVp-p程度の出力になっている。何かミスってる(@@?

<追記:2017.05.13>

計測し直すと出力のようすが異なっていたので、取り直したものを別記事にあげました。「Tube ScreamerのDrive回路を実験してみる(修正)」

</追記>

OD-1風


ダイオードの片一方を2個直列にしてみた。

R5:10kΩ

R5:47kΩ

R5:100kΩ

R5:220kΩ

R5:330kΩ

R5:470kΩ

波形の上側の歪み方が小さくなる。

メモ:


ベースマシンにつないでみたが、まあまあオーバードライブの効果がわかる感じ。もう少しガチガチに歪ませても面白いかもしれない。ドライブ回路に入れる前の電圧を上げれば歪は大きくなると思うけど、どうだろう。

HomemadeFXさんにエフェクタの回路図がたくさん紹介されているので参考にして、もう少し他のエフェクタも調べてみるつもりです。

ドライブ回路以外のトーン回路や出力バッファも少しずつ違うようなのでこちらももう少し。