ルネサスの「三端子レギュレータの使い方」というドキュメントと新日本無線の「三端子レギュレータについて」というドキュメントを参考にした。
回路図
電池電源に限定すると電圧変動はほとんどなさそうなので、三端子レギュレータの入力側に入れていた電解コンデンサを取り除いた。
両電源のラッチダウン防止用のD5、D6をショットキーバリアダイオードに変更、OUTからINの逆電圧をバイパスするD3、D4を整流用ダイオードに変更した。
負電源の入力側に入れているC4の値を0.33uFから0.47uFのフィルムコンデンサに変更。新日本無線のドキュメントに
という図があって、理由がわからないが負電源側の値が2.2uFになっている。手持ちの2.2uFのフィルムコンデンサはサイズが大きすぎるので、0.47uFにしておいた。1.0uFの積セラに差し替えても違いはないようだが。
ブレッドボード配線図
7905にだけ放熱器をつけたり、はずしたりしてようすを見てみた。シリコングリスとうは塗っていない。負荷は100Ωの抵抗の場合と、100Ωを並列にした50Ωの場合を比較。
放熱器なし 無負荷
項目 | 出力電圧(V) |
---|---|
7905 | -5.02 |
放熱器なし 100Ω
項目 | 出力電圧(V) 開始時 | 出力電圧(V) 5分経過 | 出力電圧(V)10分経過 |
---|---|---|---|
7905 | -4.95 | -4.94 | -4.95 |
放熱器あり 100Ω
項目 | 出力電圧(V) 開始時 | 出力電圧(V) 5分経過 | 出力電圧(V)10分経過 |
---|---|---|---|
7905 | -5 | -5.03 | -5.02 |
放熱器なし 50Ω
項目 | 出力電圧(V) 開始時 | 出力電圧(V) 5分経過 | 出力電圧(V)10分経過 |
---|---|---|---|
7905 | -4.82 | -4.74 | -4.84 |
放熱器あり 50Ω
項目 | 出力電圧(V) 開始時 | 出力電圧(V) 5分経過 | 出力電圧(V)10分経過 |
---|---|---|---|
7905 | -5 | -4.78 | -4.78 |
無負荷のときは-5.02V出ているが、負荷が重くなると出力電圧が低下する。放熱器をつけると若干結果が良くなるようだ。同時に7805と3.3V LDOも計測したが、こちらは放熱器なしの状態で、それぞれ5.08V±0.01V、3.31V±0.01Vと安定している。
まだどこか間違えている可能性もあるが、負電源用の三端子レギュレータは特性があまり良くないのかも。
正電源用三端子レギュレータだけで両電源
ルネサスのドキュメントに載っていた回路図
おおもとの電源を2系統に分ければ、やはり正電源用だけでも両電源として使えるようだ。単3電池×6の9Vを2系統をおおもとの電源とする予定なので、正電源用三端子レギュレータだけでも両電源を構成できる。
正電源用の三端子レギュレータだけを使うと、9V×2を安定化せずにそのまま両電源として使うことができない。9V×2をそのまま両電源として使うと正側の-と負側の+をつないでGNDとするので、回路図の負電源側の三端子レギュレータのINとOUT(出力のGND)が短絡してしまっておかしなことになる。
う~ん(@@;