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2017年10月15日日曜日

Tr回路の実験 エミッタフォロワ

エミッタ接地回路だけでは出力インピーダンスが高いので、普通はバッファ回路を後段に入れて使う。

エミッタフォロワは電圧は増幅できないが、たくさん電流を流せるのでバッファ回路として使える。

LTSpiceでシミュレーション


回路図

信号源はAD9833の出力(0.6Vp-p)ではなく、4Vp-pに電圧増幅したものを想定している。

実験にはAD9833ファンクションジェネレーターのAmp部で増幅して信号源として使う予定。

AD9833ファンクションジェネレーターのAmp部の出力段はAD822のボルテージフォロワで組んでいて出力インピーダンスは十分低い。AD822自体の出力インピーダンスはDATASHEETによると1kHzで0.04Ωとなっている。(実測については後述)

ベースバイアスはR1とR2で分圧して4.5Vとした。

エミッタ電流Ieを10mA程度流すつもりでIe = (Ve / R3)なので

R3 = (4.5V - 0.6V) / 10mA = 390Ω

で、手持ちの200Ωの抵抗を2本直列にして使うことにして、400Ωとした。

負荷抵抗の影響を見るために、R4を100Ω~1kΩでパラメータ解析した。

出力電位

出力電位V(out)は負荷が軽いときはほぼ4Vp-pで出力できているが、負荷抵抗が400Ω以下のときは下側がクリップしている。

エミッタ電流

エミッタ電流Ie(Q1)を見ると、負荷が重いときは0mAで出力電流がクリップしている。ベース・エミッタ間はP→Nのダイオードなので逆向きに電流は流れない。この回路定数だと、負荷は500Ω程度までということになる。

負荷が軽いときはエミッタ電流は10mAを中心に流れている。

周波数特性



周波数特性は、高域は1THz(!)までシミュレーションしてみたが、一向に減衰しない。(もちろん実際の回路はそうはいかないですが)

逆に、低域は負荷抵抗によってかなり減衰する。ACカップリングしているC2(10uF)と負荷抵抗R4によってHPFを構成するためで、負荷が100Ωの場合カットオフ周波数は、

fc = 1 / (2 * π * 100Ω * 10uF) ≒ 150Hz

になってしまう。

というわけで、単純なエミッタフォロワ(かんたんなA級アンプ)でスピーカーやヘッドホンを歪みなく駆動するのはなかなか難しい話になってくる。

エミッタフォロワは発振しやすい


「定本 トランジスタ回路の設計」にエミッタフォロワは発振しやすいと書いてあったが、デカップリングコンデンサを入れておけばそうそう発振しないと思っていたが、ブレッドボードで組んだ回路だといとも簡単に発振してしまった。

ブレッドボード図


AD9833ファンクションジェネレータのAmp出力から1kHzのサイン波を出力した場合、発振しない。(負荷抵抗:1kΩ、電源電圧9.00V)

Amp出力 2Vp-p出力

ch1:入力 ch2:出力

※0Vに線が出てますが、キャプるタイミングミスだと思います。次回(?)測定し直します。

Bypass出力の場合、発振。(負荷抵抗:1kΩ、電源電圧9.00V)

Bypass出力 0.6Vp-p出力

ch1:入力 ch2:出力

拡大

ch1:入力 ch2:出力

また、AD9833ファンクションジェネレータの電源をOFFにしても発振してしまった。

Bypass出力 AD9833ファンクションジェネレータ電源OFF

ch1:入力 ch2:出力


これだけ発振しやすいと測定が難しいので、ブレッドボードではなくユニバーサル基板でエミッタフォロワの回路を組んで測定してみる予定です。

AD822の出力インピーダンス


AD9833ファンクションジェネレータのAmp部(AD822を使用)の出力インピーダンスを測定(する努力を)してみた。

1kHz、1Vp-pのサイン波を出力して負荷を変えて測定。

無負荷

負荷100Ω(実測値:100.13Ω)

負荷10Ω(実測値:9.93Ω)

出力負荷が10Ωになると波形の上側がクリップしてしまった。これは出力インピーダンスによる減衰ではなく、中の回路の影響でクリップしているんだと思う。

ともあれ、100Ωまでは電圧降下することなく十分ドライブ出来ている。

2017年8月11日金曜日

可変電流源 AD9833ファンクションジェネレータでOPAMPを評価

AD9833ファンクションジェネレータで、GNDより正側の単電源波形を出せるようになったので可変電流源に使うOPAMPを再評価してみた。


可変電流源の構想」でテストした時は、低電圧フルスイングのNJM2732とAD8532、OPA2134が0V~2Vでほぼ正常だっが、改めて測定してみると周波数が100kHzぐらいになると差が出てきた。

2mA出力するつもりで測定


AD9833FGから2Vp-pのサイン波を出力して、可変電流源に入力。

電圧→電流変換の比率は1V→1mAとしていて、負荷抵抗に1kΩのRを入れて入力電圧と出力電圧が同じになるようにした。

シミュレーションでは2mAが上限だったので、2Vp-p、100kHzのサイン波を入力してようすを見てみた。←出力も2Vp-pになる。

OPA2134

ch1:入力 ch2:可変電流源の出力

NJM2732

AD8532

※いつもはオシロのメモリを10Mにしていますが、今回は見やすいようにメモリを10Kに設定しています。なので、波形の線がいつもより細く表示されています。

比較するとOPA2134は出力波形に振動があり、NJM2732は100kHzだと追随できていない感じだ。AD8532は多少くずれがあるが比較的きれい。

【異常系】3mA出力


シミュレーションでやった通り、2mAが上限だが、3Vp-pを入力して3mA出力できるかどうかも見てみた。2mA出力の時と同じく負荷は1kΩなので、シミュレーション以上の力があれば出力も3Vp-pになる。

OPA2134

ch1:入力 ch2:可変電流源の出力

NJM2732

AD8532 

こういう悪条件ではOPA2134はひどい結果になり、AD8532もおかしな挙動をする。比較的NJM2732はましだが、2mAの時の結果が良くない。

AD8532を使ってみる。


シミュレーションの上限の2mAの結果が良かったので、AD8532を使ってみることにする。電源電圧が2.7V~6Vとなっているので注意が必要。

2mAでは波形の崩れがでたが、少し入力電圧を下げて1.8V入力(1.8mA出力)にすると


100kHzの電圧→電流変換でこれぐらいなら、音源製作の実験用としてはまずまずだと思う。

2017年8月10日木曜日

AD9833ファンクションジェネレータ 電池BOXを筐体に貼り付けてみる。

電池BOXを外付けにしたのでいつものようにスタックしてパンツのゴムで固定してみたが、いまいちなので、思いつきで本体に貼り付けてみた。


単3×6の電池BOXの底面にダイソーで売ってる超強力タイプの両面テープを貼り付けて、適当な長さに切った三角木材を貼り付ける。


三角材のこちら側にも超強力タイプ両面テープを貼り付ける


さっき貼り付けた両面テープで、筐体に直角になるように貼り付け。


電池ケースが奥側の台座になって、LCDが見やすい角度をつけられた(^q^/

軽く押したぐらいだと大丈夫な強度はある。

2017年8月9日水曜日

AD9833ファンクションジェネレータ でけた。


ケースはタカチのPB-2で収まったが、波形切り替え用のプッシュスイッチがAD9833モジュールと干渉してしまったので、右上に移動した。AD9833モジュールあたりのケースの穴はその残骸です(^q^;

LCDには、周波数、波形、電源電圧を表示するようにしている。

消費電流は20mA程度なので、単3電池を使えばかなりもつ。

メイン部回路図

メイン部基板図

アンプ部回路図

アンプ部基板図

ケース内配線

Github:
https://github.com/ryood/AD9833_FG

出力波形


アンプ部を通して、1kHzで2Vp-pになるようにレベル調節して、可変抵抗の位置をそのままにして測定した。

1kHz

10kHz

100kHz

500kHz

可聴帯域


WaveSpectraで周波数特性を見てみた。アンプ部からの出力は振幅は2Vp-p。

1kHz

10kHz

SPI信号


AD9833に送っているSPI信号の波形。


ch1:MOSI ch2:SCK

SPIクロックは2MHz前後。Arduino Uno(16MHz駆動)のデフォルトのSPIクロックは4MHzで、8MHz駆動しているのでその1/2ということだろう。

ACカップリング


アンプ部を通さずにAD9833モジュールの出力をACカップリングしてみた。Cは10uFの電解コン、Rは10kΩ。


ch1:AD9833モジュールの出力 ch2:ACカップリング後

ACカップリングするとDC成分が除去されている。両電源波形にすることもできそうだ。

メモ:


OPAMPではなくTrの増幅回路ならもう少し高い周波数まで増幅できるかも?出力バッファもTrのエミッタフォロアにするとか、帯域の広いバッファICのLME49600を使ってみるとか。

2017年8月6日日曜日

AD9833ファンクションジェネレータ アンプ部はんだ付け完了&モックアップ作成


単電源の非反転増幅回路+ボルテージフォロアです。

回路図

基板図

モックアップ



タカチの透明プラケースのPB-2でおさまりそうだ。

ケース内配線図

波形選択スイッチは、パネル取付タイプのプッシュスイッチ(モーメンタリ)にするつもり。

2017年8月3日木曜日

AD9833ファンクションジェネレータ メイン部はんだ付け完了


回路図

回路図のC1エリアあたりの電源電圧を監視するところは220kΩのRと、100kΩのトリムPOTで分圧して適当な値を出せるようにした。

電流を無駄に流さないため、値は大きめ。

基板図

ユニバーサル基板はサンハヤトのICB-288Gにした。この基板は同じ外形サイズの秋月のCタイプ基板より、1列穴の数が多い。

スペースを節約するために、LCDをATMega328Pの上にかぶさるように配置した。

アンプを通さずAD9833モジュールの生の状態で出力状態を見てみる。


出力波形(1MHz)

ブレッドボードで実験していたときよりノイズが減っていると思う。

FFTして歪を見てみる。


125kHz/Div

横軸の1区間が125kHzなので8個目が出力している1MHzのサイン波。(125kHz×8 = 1MHz)

500kHzあたりにピークがある。エイリアスか?

500kHz/Div

3MHzと4MHzあたりにピーク。高調波歪だろう。

5MHz/Div

25MHzあたりを境にして折り返しのピークが出ている。25MHzはAD9833のDACの駆動クロックなのでこの辺にエイリアスが出るのは理屈に合っている。

50MHz/Div

250MHzあたりにピークがあるが、オシロを同じ設定のまま、AD9833の電源を切って無信号状態にして見てみると

無信号時 50MHz/Div

無信号時でも、やはり250MHzあたりにピークがあるのでオシロが持っている歪なんだろうと思う。

ついでに無信号状態で50Hz/DivでFFTして見ると

無信号時 50Hz/Div

60Hzあたりとその高調波歪が出ている。←関西なので60Hz

DDS方式の出力波形の弱点(?)


1MHz~12MHzまで周波数を変化させて動画に取ってみた。


1MHzでは正弦波っぽいが、5MHzや10MHzと言ったサンプリングクロックの25MHzから見て切りの良い周波数だと、DDSテーブルから値を拾う周期が一定になるので波形の崩れの周期性が出ている。

ナイキスト周波数付近の12MHzでは振幅に波が発生している。

メモ:


5V電源、無負荷時で消費電流は15mA