「可変電流源の構想」でテストした時は、低電圧フルスイングのNJM2732とAD8532、OPA2134が0V~2Vでほぼ正常だっが、改めて測定してみると周波数が100kHzぐらいになると差が出てきた。
2mA出力するつもりで測定
AD9833FGから2Vp-pのサイン波を出力して、可変電流源に入力。
電圧→電流変換の比率は1V→1mAとしていて、負荷抵抗に1kΩのRを入れて入力電圧と出力電圧が同じになるようにした。
シミュレーションでは2mAが上限だったので、2Vp-p、100kHzのサイン波を入力してようすを見てみた。←出力も2Vp-pになる。
OPA2134
ch1:入力 ch2:可変電流源の出力
NJM2732
AD8532
※いつもはオシロのメモリを10Mにしていますが、今回は見やすいようにメモリを10Kに設定しています。なので、波形の線がいつもより細く表示されています。
比較するとOPA2134は出力波形に振動があり、NJM2732は100kHzだと追随できていない感じだ。AD8532は多少くずれがあるが比較的きれい。
【異常系】3mA出力
シミュレーションでやった通り、2mAが上限だが、3Vp-pを入力して3mA出力できるかどうかも見てみた。2mA出力の時と同じく負荷は1kΩなので、シミュレーション以上の力があれば出力も3Vp-pになる。
OPA2134
ch1:入力 ch2:可変電流源の出力
NJM2732
AD8532
こういう悪条件ではOPA2134はひどい結果になり、AD8532もおかしな挙動をする。比較的NJM2732はましだが、2mAの時の結果が良くない。
AD8532を使ってみる。
シミュレーションの上限の2mAの結果が良かったので、AD8532を使ってみることにする。電源電圧が2.7V~6Vとなっているので注意が必要。
2mAでは波形の崩れがでたが、少し入力電圧を下げて1.8V入力(1.8mA出力)にすると
100kHzの電圧→電流変換でこれぐらいなら、音源製作の実験用としてはまずまずだと思う。
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