2024年2月9日金曜日

OUTPUT_MOD Ver.1.0 Eurorack出力アンプの製作

モジュラーシンセのの音声出力用アンプを製作しました。



普段はエフェクター出力のLch、Rchをミキサーに入力してヘッドホンで試聴していましたが、ラック単体で2ch出力できるようにしました。

モバイル用途などで、ラック単体でヘッドホンでモニタリングしながら、ポータブルスピーカーに音声出力するシーンを想定しています。


回路図

OPアンプ1発のライン/ヘッドホンアンプです。特徴は以下の通りです。

・2ch(ステレオ) / 2出力アンプ
・ライン/ヘッドホン別々に利得可変
・Eurorackの±12V電源を利用のため、ヘッドルーム大
・Eurorack 4HPのコンパクトサイズ

簡単なOPアンプ1発構成のため、ヘッドホンアンプとして音質がどうのこうのというものではありませんが、±12Vを電源としているため、5V単電源駆動のポータブル・ヘッドホンアンプやUSB DACのヘッドホン出力に比べてOPアンプの動作域に余裕があります。

ヘッドホン出力は、Sony CD900-ST、AKG K701で試聴しましたが十分な音量が得られています。私の使っているヘッドホンは比較的高インピーダンス/低能率のため電源電圧が高いことが有利になります。

最近のヘッドホンは低インピーダンス(32Ω以下)のため、同じ電圧なら多く電流が流れますが、ほとんどの低インピーダンスのヘッドホンは能率が良いので音量に関しては問題ないと思います。

回路図R10、R7(33Ω)は出力保護用の抵抗です。短絡保護や出力対象(ヘッドホン)の容量、誘導成分の影響を緩和する目的です。本来はなくても良いものですが、モジュラーシンセの性質上、誤配線は日常茶飯事ですので必須となります。

OPアンプはNJM4580を指定しています。他のOPアンプでも動作しますので差し替えて比較してみるのも面白いと思います。

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