いやほんと翻訳の精度あがってるわこれ
結論だけまとめると
C=C1=C2、R=R5=R6とすると、カットオフ周波数は
fc = 1 / (2 * pi * C * R)
で決まる。
カットオフ周波数fcは他のCR類と独立しているのでCを10nF(0.01uF)で固定するとR5、R6を同じ値で変化させると変更できる。
シミュレーション回路図
R5、R6の値をRfcとしてパラメータ解析してみた。
AC解析
Qや増福率に影響を与えずカットオフ周波数を可変できている。見難くなるのでLPFの出力しか表示していないが、HPFもLPFもちゃんと周波数可変できている。
フィルタのQ(レゾナンス)は、
で決まる。R3=R4=10kΩで固定すると
Q = ( R1 * (10kΩ + 10kΩ) / ( 10kΩ * (R1 + R2) )
= (2 * R1) / (R1 + R2)
となるので分母にだけ現れるR2を変化させてみた。
シミュレーション回路図
AC解析
カットオフ周波数は変わらずにQが変化している。
DCレベルでは+8dB程度までで増幅率が変化しているが、発振はしないようだ。
DCレベルの増幅率は
A0 = (R2 * (R3 + R4)) / (R3 * (R1 + R2))
で決まるようなので、これもR3=R4=10kΩで固定すると
A0 = (R2 * 20kΩ) / (10kΩ * (R1 + R2))
= (2 * R2) / (R1 + R2)
R1 = R2のとき増幅率は1で一定になるが、Qも1になってしまうので、R1とR2のどちらかを可変にしてQを制御したほうが良さそうだ。
メモ:
カットオフ周波数付近では40dB(100倍)近くまで増幅率が上がっても発振はしない感じだ。VCVS LPFが3倍で発振するのと比べるとおとなしいフィルタなのかも。
<追記:2016.11.22>
VCVS LPFが発振する増幅率もDCレベルでした。DCレベルの増幅率で3倍(10dB程度)です。
参考:「デジタル・ポテンショメータでLPFのQをコントロールする」
</追記>
LPF/HPF/BPFが同時に得られて、あと1つOPAMPを使った回路を追加すればノッチフィルタもできるようだ。
積分器2個と加算/減算回路1個でこんなフィルタが作れるとは驚き(@@;
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