2021年7月3日土曜日

中華製可変両電源基板をテストしました

AliExpressでAIYIMA製の可変両電源基板を2種購入したので動作確認しました。どちらもLM317/LM337を使った安定化電源で、一方はサーボ回路が入っています。

サーボ有版


回路図

製品の回路図ではありませんが、おそらくこの回路のバリエーションだと思います。

ノーマル版


回路図

こちらは製品の回路図ですが、一部製品の定数と異なっています。

電源電流を測定


トロイダルトランスHDB-30からACを入力し、出力は±12Vになるように調整しました。電源基板の出力負荷を変更して入力のAC電流をテスタで測定しました。




負荷は、無負荷、220Ω、100Ωとしました。

負荷(Ω) 出力電流(mA) Normal+(mA) Normal-(mA) Servo+(mA) Servo-(mA)
なし 0 6 6 15 28
220 55 65 72 63 111
100 120 135 147 122 204


負荷を変えても出力電圧の変動は見られませんでした。

サーボ有版は負側の入力電流が大きく、正負のバランスが悪いようです。

テスタの誤差かもしれないので、正負でテスタの機種を入れ替えて測定した結果、100Ω負荷で正:123mA、負:202mAでした。問題ないレベルです。

ブリッジダイオードに並列に入っているコンデンサ


両方ともブリッジダイオードが1パッケージになっているものではなく、整流用のダイオードを4本使っています。また、ダイオードに並列に0.1uFのフィルムコンデンサが入っています。

あまり見たことがなかったのですが、「居酒屋ガレージ」さんの「整流ノイズ防止コンデンサ」によるとこのコンデンサはノイズを防止する働きがあるそうです。

メモ


トランスの入力側に安全のためヒューズを入れているのですが、0.5Aのヒューズだと電源を切った時に、ヒューズが切断してしまいます。1A品だとOKです。トランスの逆起電力によるものでしょうか。それにしても回路が切れたときに大きな電流が流れるのは不思議な感じですね。

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