FV-1のアナログ入力ピン、PIN1、PIN2は1.65Vのバイアスがかけられているようです。したがって前回のように単に100kΩの抵抗と置き換えた場合とは入力保護用のダイオードによる歪み方が異なります。むしろ歪はほとんどなくなりました。
回路図
アナログ入力ピンへの入力信号
電源は3.3Vです。
入力信号なし(入力はGNDにショート)
C1:入力 C2:PIN1
無信号時、PIN1の電位は1.66Vです。
入力信号 1kHz/1Vppサイン波 GND~+1V
C1:入力 C2:PIN1
GNDから正側の1Vppの入力です。PIN1は1.66V付近のバイアスがかかっています。
入力信号 1kHz/1Vppサイン波 -0.5V~+0.5V
C1:入力 C2:PIN1
-0.5V~+0.5Vの1Vpp入力です。C6でACカップリングしているため入力信号のDC成分は取り除かれ、同じく1.66Vのバイアスがかかっています。
入力信号 1kHz/2Vppサイン波 -1V~+1V
C1:入力 C2:PIN1
2Vppの入力でも波形に歪みは見られません。
FV-1のデータシートに、Maximum input signal levelは2.6V/Min、3.0V/Maxとなっているのでこれぐらいの振幅で使うのがよさそうです。絶対定格はAVDD+0.5V(3.3V駆動だと3.8V)ですが振幅が大きすぎると内部演算で波形がクリップします。秋月のモジュールはClip LEDが実装されているのでLEDの点灯で判別がつきます。
出力波形
いくつかのプログラムで出力の波形を観測しました。入力は1Vpp/1kHzサイン波、パラメータ設定用のPOTは中点付近の設定です。
Prg#:0 Chorus-reverb
C1:LOUT C2:ROUT
Prg#:3 Pitch shift
C1:IN C2:LOUT
POT0を左いっぱいに回した状態。
C1:IN C2:LOUT
POT0を右いっぱいに回した状態。
Prg#:6 Reverb1
C1:LOUT C2:ROUT
Prg#:7 Reverb2
C1:LOUT C2:ROUT
Reverb1とReverb2はL/R chで出力が異なります。モノラル信号をステレオ化できますね。
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