「Sawtooth VCO」で検索するといろいろ出てきますが、回路の説明としては「kassu2000」さんのがわかりやすい。
参考
「Kassu2000」さんの「VCO part 1: core」
シミュレーション回路図
過渡解析
VREFは基準電位で、5Vに設定しています。
C1が電荷を貯め込む発振の源です。電流源のI1に引っ張られてVc1の電位が徐々に下がっていきます。
このVc1の電位は、U2の非反転増幅器を通してSAW_OUTからのこぎり波として出力されます。
SAW_OUTの電位とGNDをU1周りのコンパレーターで比較して、Q1をONすることによって一瞬C1の両端が短絡されます。
C1の両端が短絡することで貯め込んだ電荷が開放され、Vc1の電位がVREFに戻ります。
過渡解析
Vb1(青色の線)がLowになったときQ1がONして、Vc1(緑色の線)がVREFに戻ります。
この回路はよく設計されていて、OPAMP U2が
- Vc1の電位のバッファリング
- 波形の振幅を決める増幅
- 波形の中点を決めるバイアス
の役割を担っています。その結果GNDを中心とした±5Vp-pののこぎり波がSAW_OUTから出力されます。
U1のプラス側に入力される波形はこんな感じです。(GNDと比較される)
過渡解析
C2はU1まわりのコンパレーターが素早く切り替わって発振してしまうのを抑止します。
C2を取り去った場合
過渡解析
コンパレーターの出力(青色の線)が激しく切り替わって、まともな出力(緑色の線)になりません。
「Kassu2000」さんのVCO
シミュレーション回路図
過渡解析
こちらも同じように電流源I1でC1を充電し、Vs1の電位を徐々にさげていき、U2のボルテージフォロアでバッファリングし、SAW_OUTに出力します。
SAW_OUTがU1まわりのコンパレーターの非反転入力に入力し、反転入力のGNDと比較してQ1をOFFします。Q1がOFFした瞬間J1がONし、C1が放電されます。
この回路では、GNDから+1.4V程度ののこぎり波が出力されます。
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