NPNトランジスタのベース・エミッタ間に逆電圧を加えノイズを生成する回路を2つ実験しました。電源の+12VはERK01(商用電源→スイッチング電源→3端子レギュレーター)からとりました。
その1
回路図
左側のNPNトランジスタのベースを接地し、エミッタに正電圧をかけてベース・エミッタ間に逆電圧を掛け、右側の自己バイアスを掛けたNPNトランジスタで電圧増幅する回路です。増幅用のトランジスタはhfeが大きいほうが(2SC1815ならBランクやGRランク)大きな振幅が出力できます。
ブレッドボード配線
出力波形
約1.8Vppのホワイトノイズ波形が得られました。0~400kHzのFFTでは高域が5dB程度減衰するようです。
スペクトラム 0~20kHz
0~20kHzレンジではほぼ一定の周波数特性が得られました。
スペクトラム 0~1kHz
0~1kHzレンジでも商用電源を使っていますが60Hz付近のハムノイズも見られません。
その2
回路図
左側のNPNトランジスタのエミッタ側に正電圧を掛け、ベースに現れた電位を右側のNPNトランジスタのベースに入力してエミッタ接地で増幅する回路です。
ブレッドボード配線
出力波形
約1.1Vppのホワイトノイズが得られました。0~400kHzのFFTでは高域が5dB程度減衰するようです。
スペクトラム 0~20kHz
0~20kHzレンジではほぼ一定の周波数特性が得られました。
スペクトラム 0~1kHz
こちらもハムノイズは見られません。
メモ
その2の回路はブレッドボードでの配線では出力振幅が変わるなど不安定なようです。
どちらも1Vpp以上は出力できているので、10Vppの振幅を得るには後段のアンプは10倍以下の増幅で済みそうです。
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