2017年9月25日月曜日

ノイズ・ジェネレータ―の実験 その2

前回実験した回路

この回路のC1とR1の決め方がよくわからないので、ノイズ源として使っているQ1を電圧源に変えてAC解析してみた。

シミュレーション回路図

AC解析

C1をパラメータ解析してみると、どうやらC1がノイズの周波数分布に影響して、低域の減衰の原因になっているようだ。←確証なしです。

Second Hand Synthさんの記事Dick Cappelsさんの記事を参考に、もう少し素直に見える回路も実験してみた。

回路図

Q1で発生したノイズをQ2のエミッタ接地回路で増幅、C3とR4でACカップリングしてU1の非反転増幅回路(101倍)で増幅し、さらにU2の非反転増幅回路(4.3倍)で増幅した。OPAMPはTL072を使った。

前回の回路と比べるとOUT1の出力が小さく、後段の増幅率をかなり大きくしている。(Trの品種や個体差でノイズの出力レベルがかなり変わるようなのでもう少し調べないと、どうなのかはわからないです。)

U1とU2の間のC1とR7はU1の増幅回路のオフセット電圧が大きく、電位が偏ってしまうので(とりあえず)ACカップリングしてみた。

ブレッドボード図


電源電圧±4.5V (VCC-VEE実測値:9.00V)

ch1:OUT2 ch2:OUT1

電源が9Vだとノイズが発生しない。

電源電圧±5.0V (VCC-VEE実測値:9.99V)

ch1:OUT2 ch2:OUT1

10Vかけるとノイズが発生。

電源電圧±7.5V (VCC-VEE実測値:14.91V)

ch1:OUT2 ch2:OUT1

電源電圧を上げるとOUT1(OPAMPによる増幅前)のノイズの振幅は大きくなるが、増幅後はレベルが下がっている。

前回と比べると、OUT2(OPAMPの増幅後)の波形がまばらになっているが、これはOPAMPによる増幅率が大きく周波数特性が悪化しているためだと思う。(OPAMPは増幅率が上がると周波数特性が悪化する)

WaveSpectraでFFT



この回路では可聴帯域の低域の減衰が見られない。

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