下の表は画像の左からの順です。
製造元 | シリーズ | 型番 | 素材 | 定格電圧 | 誤差 | Cp(nF) ※1 | 誤差(%) | D ※1 | - |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Rubycon | F2D | 50F2D103K | ポリエステル(マイラ) | 50V | ±10%(K) | 10.014 | 0.14% | 0.003 | |
東信工業 | UPZ | 2AUPZ103JE | ポリプロピレン | 100V | ±5% | 9.945 | -0.55% | 0.000 | |
Faithful Link | MEM | MEM103J101RB-5 | メタライズドポリエステル | 100V | ±5% | 10.027 | 0.27% | 0.004 | |
Panasonic | ECQE | ECQE2 103KF | メタライズドポリエステル | 250V | ±10%(K) | 10.265 | 2.65% | 0.003 | |
日精電機 | MTF(A) | MTFFA0050J103000050 | 積層型メタライズドポリエステル | 50V | ±5%(J) | 10.263 | 2.63% | 0.003 | |
Rubycon | H2D | 100H2D103G | ポリフェニレンスルフィドフィルム | 100V | ±2% | 10.264 | 2.64% | 0.003 | |
不明 | 不明 | STCON411-50V103J | ポリスチレン | 50V | J(±5%) | 10.047 | 0.47% | 0.000 | |
不明 | 不明 | 不明 | 積層セラミック | 不明 | 不明 | 9.9 | -1.00% | 0.001 | ※2 |
不明 | 不明 | 不明 | ディスク型セラミック | 不明 | 不明 | 10.8 | 8.00% | 0.019 | ※2 |
※1 DER EE DE-5000で測定@1kHz(室温28℃)
キャパシタンスとTanδはDER EE DE-5000(@1kHz)で測定しました。ポリフェニレンスルフィドフィルムのRubycon H2Dは公称±2%となっていますが、今回の測定ではオーバーしています。データーシートにはポリフェニレンスルフィドフィルムは「温度特性が極めて優れています。」とあります。
※2 セラミックは値が安定しない
指で触れた程度でキャパシタンスが変動し、なかなか安定しません。加える電圧によってもキャパシタンスが変わるので低周波のフィルタには使いにくいと思います。
Analog Discovery 2でインピーダンス特性を測定
Rubycon F2D
東信工業 UPZ
Faithful Link MEM
Panasonic ECQE
日精電機 MTF(A)
Rubycon H2D
ポリスチレン
積層セラミック
ディスク型セラミック
材質により差はありますが、劇的に違うというわけでもないようです。実装サイズとの兼ね合いで選択するのが良さそうです。ただし、昔ながらのディスク型セラミックは特性がかなり異なります。
東信工業 UPZ(ポリプロピレン)、Rubycon H2D(ポリフェニレンスルフィド)、スチコン(ポリスチレン)は低い周波数でのレジスタンスの上昇がみられません。低周波領域での誘電正接が良いということでしょう。熱に弱いと言われるスチコンの代替としてポリプロピレンやポリフェニレンスルフィドは有用なのかも知れません。
東信工業 UPZ(ポリプロピレン)、Panasonic ECQE(メタライズドポリエステル)、日精電機 MTF(A)(積層型メタライズドポリエステル)、積層セラミックはレジスタンスが低下するポイントが2箇所あります。低い方はリアクタンスには現れていません。これは何でしょう?
Analog Discovery 2でもキャパシタンスを測定しました。
Rubycon F2D
東信工業 UPZ
Faithful Link MEM
Panasonic ECQE
日精電機 MTF(A)
Rubycon H2D
ポリスチレン
積層セラミック
ディスク型セラミック
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