2020年12月10日木曜日

SawVCOとAntilog-NPNO PCB版を結合

プリント基板で製作したSawVCOとAntilog-NPNOを結合しました。


この回路はAnalog2.0を元に実験させていただいております。



テスト接続図

SawVCO 回路図

Antilog-NPNO 回路図

Antilog-NPNOの仕様を決めるときCVを直に入力する系統を忘れていて、テストではModulationに入力し、Mod_Level(POT)を最大にして測定しました。

V/Octですので1V毎に出力波形(ノコギリ波)の周波数が1オクターブ変化します。入力電圧対出力周波数の割り当ては以下のようにしました。

入力電圧 出力周波数 音階
0V 55Hz A0
1V 110Hz A1
2V 220Hz A2
3V 440Hz A3
4V 880Hz A4
5V 1,760Hz A5

まず基準となる周波数を2V→220HzとしてAntilog-NPNOのRV3(Input_Adj)でバイアス値を調整、その後入力電圧を変化させて出力周波数が音階に合うように、Antilog-NPNOのRV4(Amplitude)を調整しました。

しかし実際にやってみると、この調整は非常に難しいです。出力周波数がなかなか安定しません。クラシカルな「楽器」の製作と調律を行っているような感じです。

IN = 0V →   69.4Hz

IN = 1V →  123.6Hz

IN = 2V →  223.6Hz

IN = 3V →  402.7Hz

IN = 4V →  712.9Hz

IN = 5V → 1260.5Hz

Analog Discovery 2を使っているので、測定環境はかなり恵まれていると思いますがそれでも難しい。特に指数関数の底の調整幅が小さく1V/Octに届きませんでした。

ADCでCVを拾ってデジタル処理したほうがはるかに楽に正確なVCOを製作できますが、これもまた経験です。

今回はひとまずこのまま音出し(ラックにマウント)までやってしまうつもりです。

改善策


指数関数の底を決めるRV4+R12の調整幅を大きくする。

廉価版の多回転トリムを使っているので、高品質なものに変更。

Q1、Q2、R13を熱結合する。


0 件のコメント:

コメントを投稿