プリント基板で製作したSawVCOとAntilog-NPNOを結合しました。
この回路はAnalog2.0を元に実験させていただいております。
Analog2.0 https://gaje.jp/analog20/
テスト接続図
SawVCO 回路図
Antilog-NPNO 回路図
Antilog-NPNOの仕様を決めるときCVを直に入力する系統を忘れていて、テストではModulationに入力し、Mod_Level(POT)を最大にして測定しました。
V/Octですので1V毎に出力波形(ノコギリ波)の周波数が1オクターブ変化します。入力電圧対出力周波数の割り当ては以下のようにしました。
入力電圧 | 出力周波数 | 音階 |
---|---|---|
0V | 55Hz | A0 |
1V | 110Hz | A1 |
2V | 220Hz | A2 |
3V | 440Hz | A3 |
4V | 880Hz | A4 |
5V | 1,760Hz | A5 |
まず基準となる周波数を2V→220HzとしてAntilog-NPNOのRV3(Input_Adj)でバイアス値を調整、その後入力電圧を変化させて出力周波数が音階に合うように、Antilog-NPNOのRV4(Amplitude)を調整しました。
しかし実際にやってみると、この調整は非常に難しいです。出力周波数がなかなか安定しません。クラシカルな「楽器」の製作と調律を行っているような感じです。
IN = 0V → 69.4Hz
IN = 1V → 123.6Hz
Analog Discovery 2を使っているので、測定環境はかなり恵まれていると思いますがそれでも難しい。特に指数関数の底の調整幅が小さく1V/Octに届きませんでした。
ADCでCVを拾ってデジタル処理したほうがはるかに楽に正確なVCOを製作できますが、これもまた経験です。
今回はひとまずこのまま音出し(ラックにマウント)までやってしまうつもりです。
改善策
指数関数の底を決めるRV4+R12の調整幅を大きくする。
廉価版の多回転トリムを使っているので、高品質なものに変更。
Q1、Q2、R13を熱結合する。
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