2015年7月31日金曜日

小ネタ実験 1回路のスイッチ(SPDT)で両電源のON/OFFを制御する

TPA1629A2を使ったヘッドホンアンプを作ってみたものの、あまりしっくりこないので
秋月のキット(http://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-03016/)の回路図が公開されているので
参考にして考えてみた。

この回路の本体は反転増幅回路とボルテージフォロワーの組み合わせなのかな?

フィードバックに入っているCや出力に入っているRはよくわからないが安全のためには必要なんだろう。

ん~、やっぱりあまりよくわからん(^q^;

で、一番の謎は電源部あたりの回路だった。

最初は仮想GNDをつくるためにトランジスタを使っているのかと思っていたが、よく読むと最初から1.5V電池を2個×2を使っていて、電池レベルで両電源なので仮想GNDをつくる必要はない。

そう思って回路を見直すとこのトランジスタは電源のスイッチングの働きしかしていない感じだ。

LTSpiceで似たような回路のシミュレーションをしてみた


RL+、RL-は負荷として30mAながすつもりで100ΩのRを入れてみた。

RL±の負荷抵抗を入れない状態ではON/OFFの切り替えはうまくいかないようだが

負荷抵抗として100ΩのRL±を入れるとシミュレーションはうまく動いた





ブレッドボードで実験しても、写真の黄色いジャンパ線を抜き差しすると出力側のON/OFFが切り替わった。

ブレッドボードでの実験でも負荷抵抗をいれないと常時ONになってしまう。

このキットではトランジスタのスイッチング回路の後に(スペース的にはかなりきついのに)1000uFの電解コンデンサーが2個並列で入っている。

電源としてはこれでいいのだろうか?

物理的なスイッチをつけるとケースに収めにくいのでキットとして売りにくくなりそうだしなあ・・・

よくわからないが、この回路で2回路のスイッチではなく1回路のスイッチ(スイッチ付のPOT)で両電源のON/OFFを制御できるようだ。

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