エフェクタでよく使うWET/DRY回路です。エフェクト音と原音をミックスして出力します。シンセの出力波形±5Vppを入力信号と想定していますが、FV-1の入力信号は最大3.0Vppとなっているため、入力信号を一旦減衰させ、出力時に再び増幅します。
LVLとWETの3Pのピンヘッダには、それぞれ50kΩ/A、50kΩ/BのPOTを接続します。
回路図
入力アンプ(反転)U2Aで1/3.3に減衰させています。ミキサ(反転)U2Bで3.3倍に増幅してもとの信号レベルに戻しています。入力、出力ともFV-1のテスト基板でACカップリングしてるので、C10は本来は必要ありません。
基板図
入出力の測定
- 電源: ERK01_PSU ±12V
- 入力(IN): 1kHz/10Vpp サイン波
- FX入力(FX_IN): 3kHz/3Vpp サイン波
- FX出力(FX_OUT): オープン
- OPアンプ: NJM4580DD
DRY最大
C1:IN C2:OUT
WET最大
C1:IN C2:OUT
DRY/WET中間
C1:IN C2:OUT
FX出力(FX_OUT)
C1:IN C2:FX_OUT
FX_OUTは振幅が3/10(1/3.3)の反転波形になっています。
周波数特性
入出力(DRY)
C1:IN C2:OUT
10Hz~100kHzの帯域で-2dB以内です。
エフェクト・リターン(WET)
C1:FX_IN C2:OUT
エフェクト音は3.3倍(約10dB)増幅されます。10Hzで目盛りで2dB程度ですのでフラットな帯域から見て-8dBです。やはりACカップリング不要ならC10は取り除いたほうが良いです。
反転回路1発なので位相は180°回ります。
メモ:
WET/DRY調節用のPOT RV2の足が逆。現状では左いっぱいでWET最大になる。
出力信号のレベルが低くなる場合があるので、利得可変の出力アンプがあったほうが良さそう。
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