LFOとして、自作のArduinoとSPI DACを使ったLFO(Arduino LFO)を使用しています。自作のモジュールはEurorack化を進めていて主なモジュールではLFOを残すのみとなりました。
一応要求仕様として、(1)Eurorackにマウントできること、(2)出力波形の振幅が±5Vあること、(3)複数製作しやすいようにPCBで製作する、ということにしています。
あまりにもシンプルなので製作するかどうかわかりませんが、実験してみました。
LFOの動作
シミュレーション回路図
積分器とヒステリシス付きコンパレータの組み合わせです。LTSpiceでのシミュレーションでは発振回路の場合uic(Skip initial operation point solution)を有効化します。これをつけないと発振のシミュレーションができません。
過渡解析
シミュレーションの結果、コンパレータの出力は電源電圧の正負に振れ、積分器では正側、負側が切り替わって積分された波形が出力されます。積分器は反転回路なので、矩形波が正のとき放電、負のとき充電になります。
実験に使った回路
シミュレーション回路図
Analog 2.0を参考にしました。帰還抵抗がレオスタット(可変抵抗器)ではなくポテンショメータ(可変分圧器)に置き換わっています。分圧器により積分器に注入される電圧を可変としています。大体の場合、可変抵抗は分圧器として使ったほうが精度や安定性が向上します。
R8は出力保護抵抗です。短絡してしまったり出力端子に他の信号を入力してしまった場合に悲惨な結果になる可能性を減らせます。
R6、R7の抵抗による分圧で出力される矩形波の振幅を三角波と同程度にしています。出力保護抵抗も兼ねています。
R2、R3は可変分圧器です。中間の場合をシミュレーションしてみます。
過渡解析
実験
ブレッドボード配線
出力波形
POT:最小
POT:中間付近
POT:最大
周波数は0.7Hz~83Hz程度の可変となりました。もう少しR1の値を大きくして発振周波数を下げたほうが良さそうです。
OPアンプは低ドリフト品の方がいいかもしれません。
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