3.3V LDOのTA48M033Fで実験してみた。
1) 電源ラインにダイオードを入れる
これは負荷のRLに逆電圧がかかったらダイオードに逆方向電圧がかかるのでRLに電流が流れないという回路
2) 電源ラインからGNDにダイオードを逆接続
これは逆電圧がかかった場合ダイオードに電流を流してRLに流れる電流をなくすという回路
1)の電源ラインにダイオードを入れるとダイオードの順電圧Vf分(0.6V程度)電圧降下してしまうので「電源ラインにダイオードを入れる」作戦は不採用。もしできるなら3端子レギュレータの前に入れるべきだと思う。
なので、2) の電源ラインからGNDにダイオードを逆方向で入れて実験してみた。
電源は5V/3.3V安定化電源 Ver.2 を使って5Vを出力し、TA48M033Fで3.3Vに降圧&安定化。RLは220Ωの酸金にした。
Irl = 3.3V / 220Ω = 15mA
ダイオードをショットキーダイオード(1S4)にした場合
1S4 | Vrl(V) | Irl(mA) |
---|---|---|
正電圧 | 2.76 | 15.06 |
逆電圧 | -0.3 | -2.5 |
ダイオードを整流用ダイオード(1N4007)にした場合
Vrl(V) | Irl(mA) | |
---|---|---|
正電圧 | 2.7 | 15.03 |
逆電圧 | -0.6 | -4.2 |
ダイオードがショットキーダイオードの場合も整流用の場合も逆電圧をかけると、5V電源の赤色LEDが点滅。
電源は5V/3.3V安定化電源 Ver.2は出力電圧が5V以下になると赤色LEDが点灯するようにしているのでLDOのTA48M033Fの出力過多を抑止する機能が働いているんだと思う。
メモ:
実験の結果、15mAを負荷に流すと2)の回路でも3.3Vの電源が2.7V~2.8V程度にまで電圧が落ちてしまうようだ。
ダイオードの逆方向電圧だと0.6Vの電圧降下は大きすぎると思うけどよくわからない。
逆電圧をかけた場合も、ショットキーダイオードの方が保護に役立っていそう。
<追記:2016.09.29>
正電圧の場合の0.6V程度の電圧降下は電流計(テスタ)による電圧降下だった。結構でかい。
電流計を外して(ショートして)測り直した。
ショットキー
1S4 | Vrl(V) | Vrl_max(V) |
---|---|---|
正電圧 | 3.32 | 3.32 |
逆電圧 | -0.3 | -0.5 |
整流用
1N4007 | Vrl(V) | Vrl_max(V) |
---|---|---|
正電圧 | 3.32 | 3.32 |
逆電圧 | - | -1 |
どちらの場合も逆電圧にした場合、ブレッドボード上の三端子レギュレータがかなり発熱したので計測中止。徐々に電圧が下がって落ち着くが整流用ダイオードの場合は発熱のため落ち着くまで計測しなかった。
ダイオード1本の逆電圧対策にはショットキーダイオードの方がよさそうで、正常時には電圧降下はほとんどない。
</追記>
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